世間では定額の音楽配信サービスが主流になりつつあるが、私には定額の音楽サービスが向いていないというのが徐々に分かってきた。
定額の音楽配信サービスの最大の魅力は、自分のスマートフォンに入っていない曲でも定額料金を払えば聴けるということなのだと思う。
だが、私はお気に入りの曲を聴くのが好きで、好きか嫌いかわからない曲を聴くのは逆に不快感すら感じる性分だったのだ。
したがって、Apple MusicもGoogle Play MusicもLINE Musicもお試し期間が終了したら使わないことに決めた。
iTunes MatchとGoogle Play Musicの違い
ただし、Google Play Musicは別の意味で使い続けることになるのを確信した。
というのも、Google Play Musicは5万曲まで自分の所有するmp3ファイルをアップロードでき、クラウド上に置いたmp3ファイルをいつでも聴けるからだ。
この機能はiTunes MatchやApple Musicにもある機能であるが、Google Play Musicのほうを使うには理由がある。
それは、アップロードできるmp3ファイルの形式の制限がGoogle Play Musicのほうが緩いということによる。
iTunes MatchやApple Musicでアップロードできるmp3ファイルのビットレートの下限は96kbpsだ。
しかし、Google Play Musicでアップロードできるmp3ファイルのビットレートの下限はない。
これがなにを意味するかというと、iTunes MatchやApple Musicはアップロードできるのは音楽ファイルを想定されている。
ビットレートが96kbps以下のファイルは音楽ファイルとしては不適正というわけだ。
だが、mp3ファイルは音声ファイルなので音楽だけとは限らない。マイクから録音したボイスレコーダのファイルだったり、Podcastのファイルは大抵96kbps以下だ。
私はラジオが好きで、録音したラジオの音声ファイルは32kbpsにしている。
人の声が中心のラジオ番組はこの程度のビットレートで充分であり、長時間の録音となるとビットレートを高くするとファイルサイズが大きくなってしまって使い勝手が悪くなるなので、32kbpsが私には調度良い。
さて、この32kbpsで録音したファイルはiTunes MatchやApple Musicでは受け付けてくれない。理由はビットレートが低すぎるからだ。
だが、Google Play Musicではビットレートの制限が無いのでアップロードできるのだ。
録音ラジオ番組をGoogle Musicにアップロード
私のMacには数年分の録音したラジオ番組が保存されている。
今まではGoogle DriveやDropbox上に置いて、アプリを使って聴いていたが、今後はGoogle Play Musicがあればいつでも聴けるようになる。
しかも上限は5万曲分だ。いままで私が録音したファイルを全部アップロードしても余裕で余る。
現在、mp3のアップロードはWebブラウザからしかアップロードできないようだ。
ブラウザから「音楽をアップロード」を選ぶとアップロードできる。
ちなみに私がMacでラジオを録音してる時に使っているアプリケーションは「Audio Hijack Pro」というシェアウェアだ。
有料であるし英語版でもあるということで取っ付き易くはないが、私は重宝して使っている。
以前にMacで録音するときの手順を書いたことがあるので、以下のページを参考にしてみるといいかもしれない。
著作権について
気をつけたいことであるが、ラジオ番組をGoogle Play Musicに保存しておくということは問題が無いわけではない。
それは著作権だ。
ラジオ番組には著作権があり、それを侵害することは著作権違反となる。
著作権は個人で楽しむ範囲内であればOKという免罪符もそろそろ怪しい時代になってきていると思う。
例え非公開であってもクラウド上に著作権物をアップロードすることが違法であると判断されればそれに従うのは当たり前であるので、各自判断してもらいたいと思う。