前回に引き続き、今日もD・カーネギー著、「話し方入門」からの考察とメモです。
今日は、第9章、「スピーチの終わり方」という項目です。
昨日は、「スピーチの始め方」について書きました。
では、反対に「終わり方」について何か気をつけることはあるのでしょうか。
■スピーチの終わり方
スピーチの終わりは実際、全体を通して一番の腕の振るいどころです。人が最後に言ったこと、つまりは最後の一言はスピーチが終わったあとも耳に響いているものです。
P207
スピーチが面白かった事を印象付けるには、終わり方に気をつける必要があります。
たとえ、スピーチの中盤が面白かったにしても、終わり方がグダグダであれば、スピーチ全体の印象が悪くなるわけです。
それだけ、スピーチの終わり方に十分気をつけなければなりません。
では、スピーチの終わり方について、いつ考えておけばいいのでしょうか。
どんなふうに終わることにするか、はっきりと考えておく必要があります。終わりの言葉を何度もくりかえし練習しておくことです。
P209
スピーチの終わり方はきちんと前もって考えておき、練習しておく必要があります。
なぜなら、スピーチをしている最中は、スピーチのことで頭がいっぱいで、終わり方のことは即座に考えることができないからです。
しかし、スピーチをしている最中に話の流れが変わり、予定していた終わり方で終わらない場合もあります。
その場合の為に、話しの終わり方を数種類用意しておく必要があるでしょう。
「話し方入門」の中で、終わり方の例として以下の7種類の例を挙げています。
6番目の「聖書から引用する」というのは、日本人の私たちにあまりなじみがありませんので、そのまま例とするのは難しいですが、「ことわざ」「慣用句」「論語」などに置き換える事も可能だと思います。
■終わり方の例
P230
- 話しの要点をまとめたり、くりかえしたり、手短に概略を述べたりする。
- 行動を起こしてくれるよう訴える。
- 聴衆を心からほめる。
- 笑わせる。
- 話の内容にふさわしい詩句を引用する。
- 聖書から引用する。
- クライマックスへと話しを盛り上げていく。
■聴衆がもうそろそろ終わって欲しいなと考える前に終わる
友人のロリマー氏は「サタデー・イヴニング・ポスト」誌の編集長時代にこんな話をしていました。「わがポストの連載記事はいつも人気絶頂の時に打ち切ることにしている。読者からはもっと続けて欲しいと文句がでるが・・・」。でもどうしてそんな時に打ち切るのでしょう?よりによってそんな大評判の時に。「なぜなら」とロリマー氏は言いました。「飽きられるのは、人気の絶頂を少し過ぎたころだからです」。
同じ知恵をスピーチに応用しましょう。いや、ぜひとも応用しなくてはなりません。聴衆がもっと聞きたいと思っているうちにスピーチを終えるのです。
P228
スピーチの終わり方では、タイミングが重要なポイントになるようです。
聴衆がもうちょっと聞きたいと思うタイミングでスピーチを終わらせることによって、スピーチをより印象深いものにすることができます。
では、今日のまとめです。
- スピーチの終わり方を重要視すること
- 前もって終わり方を練習すること
- 終わり方を複数用意しておくこと
- 終わり方の例
- 要点をまとめる
- 行動を起こさせるような終わり方
- 聴衆を褒める終わり方
- 笑わせて終わる
- 詩句を引用して終わる
- 聖書等の言葉を引用して終わる
- 話しを盛り上げながら終わる
- 聴衆がもうちょっと聴きたいと思うところで終わる
■関連エントリ
・話し方入門 まとめ
・話し方入門 第12章:言葉づかいを改善する(手帳2.0)
・話し方入門 第11章:聴衆に興味を起こさせる方法(手帳2.0)
・話し方入門 第10章:わかりやすく話すには(手帳2.0)
・話し方入門 第8章:スピーチの始め方(手帳2.0)
・話し方入門 第7章:話し手の態度と人柄(手帳2.0)
・話し方入門 第6章:上手な話し方の秘訣(手帳2.0)
・話し方入門 第5章:スピーチの成功に欠かせないもの(手帳2.0)
・話し方入門 第4章:記憶力を増進する(手帳2.0)
・話し方入門 第3章:有名演説家はどのように準備したか(手帳2.0)
・話し方入門 第2章:自信は周到な準備から (手帳2.0)
・話し方入門 第1章:勇気と自信を養う (手帳2.0)
創元社 (2000/09)
売り上げランキング: 4081

良本ではあるが...
Not Carnegie's best book
話の種にも
