話し方入門 第12章:言葉づかいを改善する

 今日はアナログもの。

 前回に引き続き、今日もD・カーネギー著、「話し方入門」からの考察とメモです。
 今日はいよいよ最終章の第12章、「言葉づかいを改善する」という項目です。

 スピーチをする際だけに気を使って話していても、普段の言葉遣いが悪ければ、スピーチ本番の時にそれが出てしまいます。

■母国語を正確に美しく使いこなす

 チャールズ・W・エリオット博士は、かつて三十年あまりハーヴァード大学の総長をつとめた人ですが、次のように語っています。「紳士淑女の教養として、これだけはぜひとも身につけていただきたきたいと常々考えている知的財産とでも言うべきものが一つあります。それは母国語を正確に美しく使いこなす能力です」と。
 P284



 服装や態度等、外側から見られるところが立派でも、言葉使いが悪くては、教養がある人だと思ってはもらえません。
 言葉遣いというものは、一夜にして良くなるわけではなく、日頃の勉強と心構えが重要になります。

■すぐれた文学作品に親しむ

 偉大な雄弁家でも、いかに多くを読書や、書物に関連したものから得ていることでしょう。
 書物!ここに秘密があるのです。言葉を豊かにし、語彙を増やしたいと思う人は、絶えず頭を文献という大きな桶の中に浸し、皮をなめすようになめさなければなりません。
 P289



 言葉遣いを豊かにするのであれば、読書をしましょう。
 本の中にはすぐれた表現、すぐれた言い回しがふんだんに入っています。
 そして、その言葉をまねてみること。まねをすることによって自分のものとすることができるのです。

■辞書をかたわらに置いておこう

 英国の政治家で、のちにチャタム伯となったウィリアム・ピットも、その息子でやはり政治家の通称「小ピット」も、辞書を始めから終わりまで、どのページも一語残らず、じっくりと読み通し、しかもそれを二度くりかえしました。詩人ブラウニングは毎日辞書に読みふけり、知識を得るだけでなく、辞書を読むことそれ自体を楽しんでいました。
 P297-298



 辞書をふんだんに使い、自分の語彙力を伸ばしましょう。
 言葉の意味はもちろん、同義語、反義語等、様々言葉が辞書には載っています。
 自分の語彙力を伸ばすのに最適な道具が辞書なのです。

■言葉の派生を調べよう

 言葉の意味を突きとめるためだけではなく、その派生を知るためにも辞書を使いましょう。
  (中略)
 あなたが毎日話している言葉は単なる退屈な、物憂い音にすぎないなどと一瞬たりとも思ってはなりません。それらは色彩を帯び、ロマンスに満ちているのです。
 P299



 言葉の語源には様々なストーリが秘められています。
 その言葉は元々どういう意味だったのか、どう変化してきたのかを調べることによって、語彙力、表現力が上がることでしょう。

■使い古された言い回しを避ける

 私は以前キャスリーン・ノリスに自分の文体を創り出すコツを尋ねたことがあります。彼女は次のように答えてくれました。「一流の散文や詩を読むことです。そして、自分の文章を批判的にながめて、ありふれた語句や使い古された言い回しを取り除いていくことです」。
 P309



 使い古された言い回しは、聴く者にとって心地よいものではありますが、新鮮な気持ちにはなりません。
 自分独自の言い回しは、聴衆に新鮮な気持ちを与え興味をもたらします。
 自分独自の「たとえ」を作り出し、自分の個性を発揮させましょう。

 では、今日のまとめです。

▼言葉づかいを改善するには

  • 母国語を正確に美しく使いこなすこと
  • 読書をすること
  • 辞書をふんだんに使う事
  • 派生語を調べること
  • 使い古された言い回しをしない

■関連エントリ
話し方入門 まとめ
話し方入門 第11章:聴衆に興味を起こさせる方法(手帳2.0)
話し方入門 第10章:わかりやすく話すには(手帳2.0)
話し方入門 第9章:スピーチの終わり方(手帳2.0)
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話し方入門 第4章:記憶力を増進する(手帳2.0)
話し方入門 第3章:有名演説家はどのように準備したか(手帳2.0)
話し方入門 第2章:自信は周到な準備から (手帳2.0)
話し方入門 第1章:勇気と自信を養う (手帳2.0)

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