【人を説得する十二原則】 原則1:議論をさける

 今日はアナログもの。

 前回に引き続き、今日もD・カーネギー著、「人を動かす」からの考察とメモです。
 今日は、「人を説得する十二原則」の「原則1:議論をさける」という項目です

■議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける

 私たちは、人と何かを話し合う時、自分の意見と他人の意見が違うときがあります。
 そういった時に他人と議論をしてしまうのですが、D・カーネギーは議論はさけるべきであると以下のように結論づけています。

 議論に勝つ最善の方法は、この世にただひとつしかないという結論に達した。その方法とはーー議論を避けることだった。
 P159

■議論に負けても意見は変わらない

 議論に勝つのであれば、議論そのものをしないことが、議論に勝つための秘訣であるということです。
 これは、一見、禅問答のように聞こえます。正直、意味不明でもあります。
 しかし、以下の文を読んでいただければおおよその意味はつかめるのではないかと思います。

 なぜかといえばーー仮に相手を徹底的にやっつけたとして、その結果はどうなる?ーーやっつけたほうは大いに気をよくするだろうが、やっつけられたほうは劣等感を持ち、自尊心を傷つけられ、憤慨するだろう。
 ーー「議論に負けても、その人の意見は変わらない」。
 P159



 議論に勝っても負けても、それぞれの意見は議論をする前とかわらないということになるのです。
 であれば、議論をしないほうがいいというわけなのです。

「議論したり反駁したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それはむなしい勝利だーー相手の好意は絶対にかち得られないのだから」。
 P161



 しかも、議論に勝っても得られるものは少なく、失うものが大きいとも言っています。
 議論に勝って得られるものは以下のようなものではないでしょうか。

  • 優越感
  • 自尊心

 では、議論に負けた側はどうでしょうか。

  • 劣等感
  • 不信感

 これらを比較した場合、議論をした者の今後関係について有益なものはひとつもないと断言できるのではないでしょうか。

■議論をする前に

 では、他人と議論をする前にどのような事を考えれば、議論をしなくて済むのでしょうか。

 相手のほうが正しいのではないか? 少なくとも正しい部分もあるのではないか? 相手の主張に正当性、長所はないか? 私の反論は問題の解決に役立つのか、それともただ溜飲を下げるだけのものか? 私の反論は相手を遠ざけることになるか、それとも引き寄せることになるか? わたしの反論は善意の人々から評価が得られるか? 私は勝てるか、それとも負けるか? 勝てるとしてその代償に何を失うか? 私が反論しなかったら、この論争はおさまるか? この難関はむしろ好機ではないのか?
 P166



 このような事を考えれば、議論はさけられるというわけですね。

 では、きょうのまとめです。

  • 議論に勝つ唯一の方法は議論を避けるとこである
  • 議論に負けても主張は変わらない
  • 議論を避けるように考えること

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