【人を説得する十二原則】 原則11:演出を考える

 今日はアナログもの。

 前回に引き続き、今日もD・カーネギー著、「人を動かす」からの考察とメモです。
 今日は、「人を説得する十二原則」の「原則11:演出を考える」という項目です

■演出を考える

 人に何かをお願いする時に、ただ単にお願いするのと、演出を考えてお願いするのとでは、結果がかなり変わってくることがあります。
 最良を結果を求めるのであれば、演出を考えたほうがいいでしょう。

 むかし、男性は恋人にプロポーズする場合、ただ愛のことばを並べるだけではなく、ひざまずいたものだ。そして、自分の愛のことばが本心からのものであることを演出したのである。こんなプロポーズの仕方をする男性など今はいないが、愛の告白をする男は、今でもその場にふさわしい、ロマンチックな雰囲気づくりを心がける。
 P255-256



 ここでは、「ひざまずく」という行為がプロポーズという行為を「演出」しています。
 単にプロポーズをしたのとひざまずいてプロポーズしたのとでは、女性の受け止め方が変わってくるはずです。
 もし、結果が五分五分であった場合、ひざまずいてプロポーズをしたほうが受け入れられる確率が上がるわけですね。

■「可」を「良」に変えるのが「演出」

 現代は演出の時代である。単に事実を述べるだけでは十分ではない。事実に動きを与え、興味をそえて演出しなければならない。
 P254



 単に事実を伝えることは悪いことではありません。余計な情報が含まれていないぶん、良いと言えるでしょう。
 しかし、それは「良」でもなく「不可」でもなく、「可」である程度なのです。
 それを「良」に変えるのが「演出」であるというわけですね。

 この章の中では、子供のしつけを例にしたエピソードが書かれています。

 アラバマ州バーミンガムのJ・B・ファントムは、五歳の男の子と三歳の女の子が、散らかしたおもちゃのあと片づけをしないのに手を焼いていたが、「汽車ごっこ」を思いついた。三輪車が汽車で、男の子のジョーイが機関手、っそして妹ジャネットのカートを牽引する、というわけだ。夕方になると、ジャネットは自分のカートに「石炭」に見立てたおもちゃを積みこみ、「出発進行!」と、兄の運転する「機関車」に引かせて車庫にもどる。これで、部屋は片づき、お説教も、いい争いも、おどしもまったくなしに、目的が達成できたのである。
 P256



 「あと片づけ」を「汽車ごっこ」と演出し、子供たちが自分であと片づけをすることに成功したのです。
 単に「あと片づけをしなさい」と言っただけでは、子供たちは素直に聞き入れなかったかもしれません。
 「演出」をすることによって、うまく成功した例だといえるでしょう。

 では、今日のまとめです。

  • 人にお願いごとをするときは演出を考える
  • 「可」を「良」に変えるのが「演出」である

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