【人を変える九原則】 原則9:喜んで協力させる

 今日はアナログもの。

 前回に引き続き、今日もD・カーネギー著、「人を動かす」からの考察とメモです。
 いよいよ今日で「人を動かす」の最終節になりました。「人を変える九原則」の「原則9:喜んで協力させる」という項目です。

■喜んで協力させる

 私たちが人に何かを頼んだ場合、相手がそれを喜んで協力してもらうえるようにしておく必要があります。
 頭ごなしに相手に注意をしても、相手が心地よく作業を行えないようでは、あまり意味がありません。

「今日からあなたを当店全部の正札係りの主任になってもらうことにしました。しっかりたのみますよ」。
 新しい責任と肩書きを与えられたこの女店員の仕事ぶりはガラリと変り、自分の任務を完全に遂行するようになったという。
 P318



 上記のエピソードでは、主任というポストを与えることにより、相手に重要感を与え、喜んで協力したいという欲求が生まれたからに他なりません。
 押しつけの責任や義務では人はなかなか動かないということにもなります。

 夫人は、近所の悪童たちにひどく悩まされたことがあった。庭に侵入して、芝生を荒らすのだ。おどかしたりすかしたりしてみたが、さっぱり効きめがない。そこで、彼女は、悪童の大将に肩書きを与えて、権威を持たせてやった。「探偵」という肩書きだ。そして、芝生の不法侵入者を取り締まる役を仰せつけた。この策は、みごとに功を奏した。「探偵」は、裏庭でたき火をして鉄棒を真赤に焼き、それをふりかざして不法侵入者たちを追っ払った。
 P319



 上記のエピソードでは、この悪童の大将に「探偵」という肩書きを与えただけで、相手にしてほしくない事だけでなく、こちら側に協力してもらううまい例であるといえます。
 「探偵」という子供がいかにも喜びそうな肩書きを与えたことが功を奏したのでしょう。

 私の知人に、義理のある筋から講演をたのまれては、それをしょっちゅう断っている男がいる。ところが、彼の断わり方が巧妙なので、断わられたほうもたいして気を悪くしない。その断わり方、いそがしいとか何だとか、こちらのつごうをいうのではなく、まず、依頼されたことに対して心から感謝の意をあらわし、残念だがどうしてもつごうがつかないと告げ、そのかわりに、別な講演者を推薦する。つまり、相手に失望を感じる余裕を与えず、他の講演者のことを考えさせるのである。
 P317-318



 上記のエピソードでは、講演の依頼者に「他の講演者のことを考えさせる」ことによって、依頼を断ったことへの失望感を感じさせないようにしています。
 ここでは、喜んで協力させるのとは少し意味合いが変わっていますが、同じような手法をとった例だとも言えるでしょう。

 では、今日のまとめです。

  • 相手が喜びそうなことを与えてこちらに協力させる

■関連エントリ

人を動かす 新装版
人を動かす 新装版

posted with amazlet on 07.05.03
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博
創元社 (1999/10)
売り上げランキング: 105
おすすめ度の平均: 5.0

5 新年度に買うには最適な本
5 一応レビュアーとしての仁義
5 動かされた

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク